Masato(coldrain) × 青山テルマ

#STANDFORSOMETHING LIVE
“STYLE OF TOKYO” Vol.2
Masato (coldrain) × 青山テルマ

ドクターマーチンが主催する、音楽/ファッション/アートをクロスオーバーさせたイベント、#STANDFORSOMETHING LIVE “STYLE OF TOKYO” 第2弾の開催が、2016年11月10日(木)恵比寿リキッドルームにて決定。そのライヴ出演者の中から、Masato (coldrain) と青山テルマによるスペシャル対談を紹介。

- 二人の音楽、ファッション、カルチャーの入口は?

Masato R&B、ヒップホップのブームの時に、マイケル・ジャクソン、マライア・キャリー、ボーイズ・II・メンとかを聴いて歌に目覚めて。バンドをやるようになったのは、’99年、中1の時にリンプ・ビズキットがめっちゃ流行ってて。PVを観たら、(ヴォーカルが)赤いキャップをかぶって、ダウンジャケットを羽織って、女の子めっちゃ引き連れて街を歩いていて。これヤバいなってなって。初めて服装と音楽がリンクして、ハマりましたね。

青山テルマ 音楽で生活していきたいと思ったのは、10歳の時にゴスペルを始めたのがきっかけで。最初の入口はマライア・キャリーとかジャネット・ジャクソンで。中学の時はラップ・ブームとバンド・ブームの時代だったので、音楽はいろいろ聴いてきたんです。今歌っている歌はルーツと同じで、ゴスペルからR&Bになります。

- 今、音楽とファッションのリンクでカッコいいと思うところは?

Masato 今ってある意味ジャンルは関係ないと思うんですよ。こういう音楽だからこういう格好というのは関係なくて。好きなものを上手く流れに取り組む。それこそドクターマーチンも、どのジャンルの人でも履いているし、良いものは良い。ロック界も、昔はパンクの人だったら絶対にブーツみたいな感じだったけれど、今はスニーカー履いている人たちもいるし、昔スニーカーを履いていた人たちが今はブーツを履いているかもしれない。

青山テルマ 確かに今はオールジャンルじゃないけれど、固定概念があまりなくて。SNSも広がったから、ファッションも個々になってきた気がする。何かが流行ってみんなが一斉にそれを着るというよりも、本当に自分がフォローしたい人をフォローして、自分の見たいものを見て、それに影響されてそれを履く、という時代になってきたと思う。私もドクターマーチンは何年も、何足も持っているので、いろいろなファッションにも合わせられるし、どんな時代でも柔軟性を持っているなって思います。

- ドクターマーチンの好きなところは?

青山テルマ 形が崩れないところですね。でも年々素材も変わったりするじゃないですか。逆に崩れやすいのは何年か履いて、色褪せたのが逆にカッコいいってなるのもあるし、今履いているのは全然形が崩れない。とりあえず一足持っておけばおしゃれになれるじゃないけれど、どんなコーディネートでもまとまるという感じですね。

Masato 正直、見てくれが良くなるんですよ。こないだアメリカで野外のフェスに出た時の写真とか見ると、履いている時と履いていない時とでちょっとフォルムが違って見える気がして。例えば、スキニーパンツでマーチンのブーツを履いている時の方が、明らかにカッコ良く見える気がするんです。それで最近、ステージで動き回るのにブーツは重いなって思っていたら、軽いの(DM’s LITE)が出たから、完璧だなと思いましたね。

- 二人とも海外によく出ているんだけれど、海外に行ってみて意識する部分とか、自分で消化して表現したい部分っていうのはある?

青山テルマ 私はインターナショナル・スクールに行って、中学校の時にLAに住んで、15歳の時から活動をしているんですけれど、年に1回はLAに行かないと心がヤラれちゃう。どこかに行かないとダメな人で。LAって日本に比べるとそれほどファッショナブルな街じゃないですよね。でも、LAにいる時って、あまりルールがないというか、しばりもないし、誰にも変に見られるわけでもない。そういう意味ではスゴく自由に吸収できるんです。それで日本に帰ってきてからの1~2週間が私には大事で。最初の1週間はアメリカンの「イエ~!」「そんな気にすんなよ」みたいな、スゴい軽いノリなんですけど、2週間ぐらい経つと、「あ、すいません」みたいな、日本人の礼儀正しい自分に戻ったりする(笑)。帰ってきて最初の2週間にスタジオに入ったり、それにインスパイアされてものごとをしたりするのが私はスゴい好きです。

Masato 僕は真逆で(笑)。むちゃくちゃ日本人として育ったんです。アメリカは怖かったんですよ。兄貴はずっとアメリカに行ってるタイプで、「だったら俺、日本にいるわ」みたいなのがあって。俺はずっと礼儀正しい感じで生きてきて、つまんないなと思って。だからバンドでは海外に行きたいなっていうのは、途中からずっと思っていて。行くと、最初は違和感があるんだけれど、何週間か経つと感覚がアメリカ人になってきて。その居心地の良さもあって、ツアーを回っていると違う自分に会えた気がする。それに、海外の人たちはスゴく純粋で、知らないバンドでも良いと思えば反応がある。「スゲエ! 最高だったよ」って言いに来てくれるヤツがいるし、CDを買ってくれるヤツがいる。一人だけでもつながったなってヤツがいると、それが病みつきになっちゃって。だから、海外で成功することがスゴいと思うのよりも、単純に違うカルチャーの人たちの前でやる喜びがありますね。

- 二人の今の音楽活動の方は?

青山テルマ 今年が9周年で、今は10周年イヤーに向けてアルバム作りをしているところです。来年の10周年を迎える時には私も30歳になっていて、女性としても節目を迎える年になると思うんです。今って音楽が元気がないって言われながらも、音楽って絶対になくならないですよね。だから、なくならないものに対してどれだけ熱意を持ってこれからもっと届けられるかを考えることによって、また楽しく音楽ができるんじゃないかなってスゴく思っています。

Masato うちのバンドも10周年です。来年はアルバムを出したいですね。初めてワールドワイドになりつつあるし。振り返ってみると、毎年、常に1年目を超える2年目をずっとやってきた10年間だったので。10年目ぐらいはドカーンとやってやったぜ!みたいなことぐらいできたらいいなって、今は思いますね。プランは何にもまだないんですけど(笑)。

- 11月10日のイベントに対して何か一言。

青山テルマ こういういろんなジャンルが集まるイベントって珍しいじゃないですか。それがスゴく楽しみで。そこで勝ち負けとかじゃなくて、みんなを楽しませて、自分のファンじゃない人でも、ちょっとでも笑顔で帰ってもらえたらそれで充分だと思うんです。いろんなジャンルがギュッと集まるドクターマーチンしかできないことなのかなって思うし、みんながいろんな場面でいろんな風にドクターマーチンを履いてステージに立つのがスゴく楽しみです。

Masato 絶対にヒップホップしか聴かないでしょうっていう人に、手を挙げさせたらそれでいいなと思うし、自分たちのTシャツを着ている人が他のアーティストをスゴく楽しんでくれたら、それが一番うれしいことだと思う。そこのつながりとして、みんなドクターマーチン好きっていうのが入口だったら、それだけでいいと思うんです。(出演者の)名前だけ見てわからなくても、その日が終わったら「あれヤバかったね」ってなるようにできたらいいなと思います。

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※FLJ Magazine #50 より抜粋